七草道具店

雑な殴り書き

アクリルスタンドを作った備忘録

皆さんこんにちは!50代のスズシロです。 この記事は、みす老人会 Advent Calendar 202415日目の記事です。(大遅刻)

今回は、コミケに出るにあたってずっと作ってみたかったアクリルスタンドが作れたので、 備忘録も兼ねてデータの作り方をメモしておこうと思います。

テンプレートのダウンロード

今回はグラフィックさんを利用したため、ホームページからテンプレートをダウンロードしてきます。 こちらに台座の穴や差し込む爪のパスがあらかじめ用意されています。

デザインの準備

イラスト等

かわいいね
スタンドにするキャラクター等のイラストです。 可能であればCMYKのカラープロファイルを埋め込んで書き出しておきます。

イラストのシルエット画像

クリスタでK100で指定しても内部ではRGB値らしい
こちらはK一色で作成しましょう。これはホワイト版の指定がKの濃度によるためです。 そのほか、カットパスの作成にも使用します。 なんとクリスタではK100のみのデータが作れません(!?)ので別の方法でホワイト版を作りましょう。Photoshopをお持ちの方はそちらで作成できます。多分。(CCが高すぎて解約してしまい……)

台紙のデザイン(あれば)

寂しいのでロゴを入れてみた
これは必要なら作りましょう。台紙になんかあるとおしゃれで良いですよね。 今回は時間が無かったため1色で作っています。 台座などの図形はカットパスから作り、そのパスをオフセットしてホワイト版とデザインを作ります。

ホワイト版作成

Ctrl+Shift+Vで同じ位置に貼り付けます
リンクを書き換えましょう
キャラクターの画像を同じ位置にコピー&ペーストし、リンクを置き換えてシルエット画像にします。 その後、シルエット画像を画像トレースでパスに変換します。
プリセットをシルエットにし、良い感じに値を調整します
終わったらオブジェクト>拡張してしまいましょう。 その後こちらのパスを制御点を足したりタンジェントを調整したりしつつデザインにぴったり合うよう良い感じに調整します。

グラフィックのページを見たところ、ホワイト版はデザインから0.1~0.2mm内側に入れておくのがよいそうです。 www.graphic.jp ページに書いてある通り、パス>パスのオフセットで内に入れます。

これでホワイト版の完成です。

キャラクター部分のカットパス作成

カットパスはホワイト版のパスを使って作成します。

まっくろ
まず、先ほどの複合パスをオブジェクト>複合パス>解除するとこのような状態になります。

これらのパスをすべて選択してパスファインダーで合体します。

内側が無くなった状態

これをオブジェクト>パス>パスのオフセットで必要な分だけオフセットします。(ここで、印刷所でどのくらい余白が必要か確認しておきましょう。今回は2mm以上必要なので3mm取っています)

分かりやすくマゼンタにしています

このパスを、オブジェクト>パス>単純化やオブジェクト>パス>スムーズなどで良い感じに角や無駄な曲線を取っていけばカットパスの完成です。

台紙の色は、カットパスをパスのオフセットを使って拡張しパスファインダーで抜いています

ツメなどを付けたい場合は、こちらのパスとテンプレートに付属のパスをパスファインダー>合体等を使ってくっつけます。

データの確認

最後に、それぞれのレイヤーにしっかりとオブジェクトが分かれているか確認しましょう。

ホワイト版 すべてK100で作成されているかも確認しましょう
表面デザイン フォントのアウトライン化や、パッケージしない場合はリンクの埋め込みの確認も忘れずに
カットパス 念のためアピアランスの拡張など忘れていないか確認しておきます

これにて作業完了!晴れて入稿となります。

おわりに

正直まだ見落としがあるかもしれませんが、今回は無事データチェックを通り入稿完了しました。 週末くらいに実物が届くので、来たらそちらの写真も載せようと思います。

皆さんも推しやオリキャラのアクスタ、作ってみてはいかがでしょうか。

以上、スズシロでした。記事遅刻してすみませんでした!!

20241221追記:届きました!ホワイト版を内に細らせる処理をしていないのでちょっとはみ出てますが良い感じです